車いす移動をされる方にとって、開き戸は使い勝手が悪く不便です。開き戸のように前後の動きをしなくても、その場に立ち止まったまま開閉ができる「アコーディオンカーテン」に取り替えた事例を紹介します。
【リフォーム前の状況】
トイレの入口にある扉は開き戸でした。車いすで扉をあける時に手間取ってしまい、スムーズにトイレの中に入れず困っていました。
【改修のねらい】
トイレの扉を車いすに乗ったまま楽に開け閉めできるようにし、一人でトイレに行きやすいようにしたい。
【改修内容】
安全かつ楽に出入りできるように、開き戸を取り外し、アコーディオンカーテンに交換しました。
【施工写真】
改修前
トイレ入口の建具は、開き戸でした。
改修後
アコーディオンカーテンに取り換えました。その場に立ち止まったまま、軽い力で開閉できるので安全です。
◆ 80代 男性
◆ 移動は全て車いすを使用する
◆ 夫婦二人暮らし
◆ 木造住宅
◆ 改修費用 40,000円(自己負担 4,000円)
【公的補助の活用】
介護保険より住宅改修費支給(45,000円)
建具の変更は、開き戸からアコーディオンカーテンに換える以外にも、引き戸に換えたり、開き戸の開閉する向きを変える(吊り元の変更)などの方法があります。
引き戸に換える場合には、扉を引き込むスペースが必要となるため、扉周辺の状況を確認する必要があります。
アコーディオンカーテンは、どんな扉でも取り付けできますし、上から吊るようにしますので敷居段差ができずに安全です。部屋の間仕切りにも使えるので、ちょっとしたリフォームにもオススメです。