介助用車いす(介助者に押してもらうタイプの車いす)を使って外出をしていたが、玄関から道路までの通路の真ん中には飛び石があり、車いすが通りにくい状態でした。
【リフォーム前の状況】
外出時、アプローチの飛び石が車いすのキャスターに引っ掛かり、通行しにくい状態。さらに、玄関から道路までに段差もあり、介助する方が大変でした。
移動に使用している車いすは、後ろから押してもらうタイプの車いすです。後輪が小さく、自分で操作することができません。
②階段部分の段差を最小限にするために、段差の解消工事を行う。
上から2段目の奥行きが60cmでした。歩く人にとっては十分な広さですが、車いすで上り下りするには奥行きが足りません。
車いすの後輪と前輪キャスターを乗せられる広さがあれば、介助者が一人でも楽に上り下りできます。そして、車いすに乗っている方の不安も減り、安心して介助をお願いできます。
車いすが十分に乗るスペースを作りました。
2段目の階段を延長し、100cmの奥行きを確保しました。
同時に、改修前には3段あった階段を2段にして、さらに介助者の負担を最大限減らすようにしました。
◆ 60代 男性
◆ 片マヒがあり、移動は介助用車いすを使用
◆ 奥様と息子さんと同居。3人暮らし
◆ 木造住宅
◆ 改修費用 210,000円(自己負担 30,000円)
【公的補助の活用】
介護保険より住宅改修費支給(180,000円)
※介護保険対象の工事はこちらを参考にしてください。
車いすでの外出も、毎日のこととなると大変です。「玄関以外に安全に出入りできるところはないか」「玄関をどんな風に改修しようか…」と考えていくと、きっと良い方法が見つかると思います。